(ハル)
映画(ハル)を久しぶりに観ました。
96年の映画、もうWindows3.1や95が出て、インターネットが始まっていました。
パソコン通信最後の時代あたりだったでしょうか。
この映画には思い入れがあります。
90年に知り合って、92年までお付き合いした人。最初はパソコン通信がきっかけでした。毎日のようにメールのやり取りをして、仲良くなってからは東京に来てもらったり、こちらから仙台に出かけたり。
すべて終わって、新しい人と付き合い、結婚した後にこの映画に出会いました。
結婚時にはこの映画は私一人の秘密でした。
こっそりと夜中のリビングで映画をかけて、しみじみ観入って。。。
それから長い時間が過ぎました。
言い過ぎたり、言い足りなかったために、誤解をまねき不幸な結果になる。
そういう臆病を学ぶような経験で、より一層、何かを言うのも言わないのも難しくなりました。
ノーテンキにものを言えたら。
でも相手じゃない、自分の言葉が相手からブーメランで帰ってきて傷つくのは、かなり痛い。
おたがい遠い離れた場所で、それぞれ生活があり、目の前のぐだぐだを払いのけつつ、それでも会った時には、ぐだぐだを見せるわけにもいかず、クールなところは見せたい。たとえ水面下では溺れまいと、バタ足をいくら使っていても、そんなところは見せられない。
もしかしてお互いに臆病なせいで、大事な何かを伝え合うチャンスを逃しているんじゃないか。逃していたんじゃないか。
はぁ。。