pesanteurの日記

simone weil に私淑し数十年。暗い夜は乗り越える他に、寝過ごすという手もあることに気づきました。

スタッフの仕事に誇りを持とう。

スタッフの仕事に誇りを持とう。

営利企業での仕事を単純に言い換えるなら、仕入れたものに付加価値をつけて販売し利益を生み出すことです。仕入れて、付加価値をつけて、販売すること。これをまるっと言うならビジネスモデルといいます。

業種によって当然ながらビジネスモデルは異なります。
ビジネスモデルの違いを単純に言い換えるなら、仕入れから販売(利益回収)までのビジネスのスピード(ビジネスサイクルの速度)の違い、そして載せられる付加価値の大小、この2軸で整理されます。

おおざっぱな言い方ですが、例えば、(大規模施設の)建設・販売であれば、建設の速度にビジネスのスピードは依拠することになります。一方、流通小売であれば、仕入れたものを販売するまでの速度にビジネスのスピードが依拠することになります。この二つを比較するなら、

付加価値の大小  建設>流通小売
スピードの速遅  流通小売>建設

となります。

したがって、付加価値をどうやって大きくするか、スピードを速くするかが、ビジネスの成否を決めます。

多角化経営を試行しない限り、このスピードや付加価値の大小は、所与のものとなります。

それでは、他に経営に資する方法はないのでしょうか。

あります。それは、現場での仕事を支える間接部門の仕事です。
間接部門の仕事は、直接部門の仕事のうち付加価値を載せる仕事にいかに集中させるか、そのためのあらゆる仕事を指します。

現場になりかわって、仕入れをする。仕入先に支払いをする。社員に給料を払う。税金を計算して納める。他にもたくさんあります。

現場がない仕事はありません。
集約化によって効率化が図れる仕事であれば、間接部門の仕事となる可能性があります。

会社全体で役割分担をして、一致協力して付加価値を生み出すこと。それが、会社で求められる仕事です。

付加価値を生み出すことは、直接部門の仕事でしょう。
しかし間接部門なき会社の発展には限界があります。間接部門の仕事があってこそ、直接部門の仕事が一層効率的に進み、付加価値をつけていくことができるようになります。

付加価値の大小やビジネスのスピードを変えるのは難しいことですが、効率化を進めることはできるのです。

よりより会社にしていくために、今年も頑張って参りましょう。

<事務職は何をモチベーションにして仕事をしたらいいのでしょうか>