pesanteurの日記

simone weil に私淑し数十年。暗い夜は乗り越える他に、寝過ごすという手もあることに気づきました。

恵比寿ガーデンプレイスで蹴つまずいて

久しぶりに恵比寿ガーデンプレイスへ来ています。

横浜と比べても都会だなー、歩いている人やチェーンコーヒー店のお値段が違う。

 

何年かぶりにガーデンプレイスをうろうろしていたら、ちょっとした段差に蹴つまずいてしまいました。臨時に電源ケーブルを床に這わせるためのごく低いカバーに引っかかってしまった次第。

ろくに足も上がらないタラタラ歩きだからでしょうが、気づいたことがありました。

 

この社会はどれくらいバリアフリーになったんだろうか。

 

40年近く前、「車輪の一歩」という山田太一さん脚本のドラマ(男たちの旅路シリーズ)を観たことがありました。駅に行くにも、自宅アパートに入るにも、あちこちに階段というハードルがあった時代です。

 

当時、高校生だった私はすごく感動してこのドラマを観ました。そして普段使っている駅や施設が階段ありきであり、それが車椅子利用者にとても高いハードルになっていることに気づきました。

 

少しあとくらいに、鶴瓶さんが出ていたぬかるみの世界でも車椅子目線での街中の暮らしにくさを語っていたように記憶しています。

 

あれから40年弱、駅や施設でエスカレータやエレベータ、段差を埋めるスロープが充実して来ました。しかし数に限りがあったり、場所の状況によっては設置も難しいところがあったりします。御茶ノ水駅はその解消に向けて神田川でずっと工事をしています。

 

少しずつでもよい方向に向かっている。そんな感じがします。

 

次は、何がバリアになっているのでしょうか。

それは普通の人たちのバリアフリーユニバーサルデザインへの理解であったり、様々な人と共存していることという意識なのかなと思いました。

 

40年近く前に比べれば、普通の人の暮らしは楽になりました。社会の余裕、人の暮らしの余裕がバリアフリーユニバーサルデザインなどハードへの投資を可能にしました。次は、心の豊かさを持てる社会であること、そのために自分でできることは何か。

衣食足りて礼節を知るじゃないですが、ようやく周りへの理解や配慮ができるようになって来たように思います。

 

なんだかまとまりませんが、この辺で。